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08.九州・沖縄地方

2020年1月13日 (月)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsスペースゴジラ』③(福岡・千葉)

『ゴジラvsスペースゴジラ』のロケ地巡りもいよいよクライマックス。
今回は最終バトルフィールドとなる福岡の特集です。かなりのボリュームですが気合いを入れていきます👊

◆ザ・ルイガンズ.
『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994)より
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札幌から山形、そして前回ご紹介した神戸を経て、福岡上空へとやってきたスペースゴジラ。最初に出現したのは、九州本土と金印(漢委奴国王印)で有名な志賀島とを繋ぐ陸繋砂州、海の中道の中間部にあるホテル「ザ・ルイガンズ.(THE LUIGANS)」の上空でした。映画公開から20数年のうちに木々が成長したのか植え替えられたのか、同じアングルからだと建物が隠れて見えにくくなっています。【①】

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浜辺から公園に移動してみました。外観はほとんど変わっていないようでした。

(2015年4月15日撮影)

◆能古島
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警官が島民に交じって釣りをしているのは、博多湾の中央に浮かぶ能古島の港。

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スペースゴジラを目撃し、本土へ連絡したのも同じ場所です。現在はガードレールが設置されていました。

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ロケ地は、福岡市営渡船の能古旅客待合所裏手の駐車場の先です。【②】

◆姪浜旅客待合所付近
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能古島へは、九州本土の姪浜から渡船で約10分。ちょっとした小旅行の気分が味わえます。

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こちらのカットは、シーンのつながり的に姪浜の旅客待合所付近で撮影されたものかと思っていたのですが……

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現地を訪れたところ、それらしい場所は見当たりませんでした。【③
年月が経ち、港が改装されたのかなと思っていたのですが、昨年暮れにロケ地巡りの権威・まるぞーさんがTwitterで「福岡で新たに発見したスぺゴジロケ地」として掲載された写真を偶然拝見。その写真を手掛かりにロケ地が判明しました。

まるぞーさんのツイート(2019年12月31日)
https://twitter.com/maruzo0717/status/1212025113081602049

◆百道浜・マリゾン
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ロケ場所は、百道浜のマリゾン(Marizon)」内にある高速船「うみなかライン」の乗り場です。【④】


チャンスがあれば再訪せねば。

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百道浜・マリゾンでは、ラストシーンの撮影が行われました。こちらは以前、当ブログにてご紹介しております。【⑤】

特撮ロケ地巡り~福岡編②(シーホーク・福岡タワー・マリゾン)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2012/10/post-43f1.html

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ただ、その中で「登場人物たちが歩いている木の板で作られた道は、現在はなくなっています」と書いていたのですが、現存していましたので訂正をさせていただきます(本編のようなT字の場所がなくなっていたりするので、撮影当時と同じものかどうかはわかりません)。 

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福岡タワー周辺にバトルエリアを完成させ、雄叫びを上げるスペースゴジラ。これも「マリゾン」で撮影されたようです。“ようです”と書いたのは、現地を訪れた際、周辺に一致する建物が見当たらなかったので、マリゾンではない他のアジア太平洋博覧会(よかトピア)関連などの施設で撮影され、現在は取り壊されてしまったのたのではと勝手に思い込んでいたからです。

『ゴジラvsスペースゴジラ』メイキングより
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ところが、DVD特典のメイキングビデオを見直すと、位置関係から紛れもなく「マリゾン」でした。改めて本編を見てみると、スペースゴジラの足元の建物が、たまたま現地で撮った先の写真の建物と一致していました。

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「マリゾン」は営業不振により経営母体が変わり、2004年に複合型商業施設からウエディング施設へと大規模なリノベーションが行われたそうです(さらに、2019年1月「オーシャン&リゾート マリゾン」としてリニューアルオープン)。建物はすっかり変わってしまいましたが、矢印で示した辺りが当時の撮影ポイントに近い場所ということになります。

参考:BLDグループホールディングス株式会社 Webサイト
https://www.bld-group.com/business/marizon/ 

◆福岡タワー
『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994)より
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福岡タワーを利用して宇宙からエネルギーを集めるスペースゴジラ。前回の取材から6年経ってようやくリベンジが果たせました。

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福岡の地上デジタル放送を支える高さ234mの電波塔「福岡タワー」。せっかくなので登ってみました。【⑥】

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東側の眺めです。後ほどご紹介するロケ地が一望できます。

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こちらは南西方向の眺めです。スペースゴジラの結晶体によって甚大な被害を被るマンション群「シーサイドももちアクアコート」が見えます。

◆シーサイドももちアクアコート
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マンションを突き破って出現する結晶体。本物の建物がミニチュアで忠実に再現されているのがよくわかります。【⑦】

◆山の上ホテル(現 アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ)
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スペースゴジラの出現を目撃し、避難する人々。福岡市中央区の小高い丘の上に建つ「山の上ホテル」での撮影です。奥の建屋が改築されています。【⑧】

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2013年に「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」としてリニューアルオープンしたそうです。

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地元のTV局・KBCのクルーが決死のリポートをするのもここです。福岡タワー周辺が見渡せるスポットですが、現在は高層建築物が増えてしまいました。

さて、ここでちょっと寄り道をしてみようと思います。

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2018年9月24日 (月)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsスペースゴジラ』①(鹿児島・札幌)

  
今回ご紹介するのは、1994年12月10日に公開されたシリーズ第21作『ゴジラvsスペースゴジラ』です。この年は7月に『ヤマトタケル』が公開され、昭和の特撮黄金期のように1年に2度も東宝特撮映画を楽しめるという、贅沢でワクワクした1年でした。

 
ハリウッドのトライスター版『GODZIILA』の製作遅延でシリーズ続行となり、急遽製作された本作。『平成ゴジラ大全 1984~1995』(白石雅彦 編著)によると、『ゴジラvsスペースゴジラ』の特撮は、1994年6月27日にクランク・イン。例年より2か月近く遅れてのスタートとなったようです。


そのせいか、特撮演出は全体的に大味な感が否めず、特に宇宙空間の描写は操演による力技。同じ川北紘一特技監督が手掛けた『さよならジュピター』のような繊細さを期待していただけにちょっと残念でした(製作条件が異なっているのは重々承知した上での個人的感想です…)

 
しかも、舞台は南海。ミニラならぬリトルゴジラも登場…。かつて昭和のゴジラシリーズが『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』や『怪獣島の決戦 ゴジラ息子』で福田純監督を迎え、新たな方向性を求めていったように、『ゴジラvsスペースゴジラ』も平成ゴジラシリーズ6作目にして監督・脚本・音楽といったメインスタッフを一新。転換期を迎えたんだなあと、当時は自分を納得させたものです。とはいえ、久々の新怪獣・スペースゴジラの登場や、ゴジラと人間が絶妙に絡むアクション描写、人間ドラマを重視したストーリー展開など、いま改めて見直すと良くできている作品だと感じます(うんちくが多いですが、結局のところ好きなんです)

SHIROYAMA HOTEL kagoshima(旧城山観光ホテル)
『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994)より
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さて、本題のロケ地巡りに移りましょう。まずは鹿児島から。先ほど、特撮のクランク・インは6月27日と書きましたが、『ゴジラ大百科[スペースゴジラ編] 』(学研)に掲載されている、鈴木健二チーフ助監督の特撮撮影日誌によると、地方ロケは6月9日に開始され、最初のカットがこの桜島の合成用の下画だったとのこと。旅行ガイドなどでよく見かける定番のアングルです。

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撮影場所は「城山観光ホテル」(今年5月8日、創業70周年・ホテル開業55周年を記念して「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」に屋号を変更)。上層階から撮影されているようです。
鹿児島出張時の仕事場がたまたまここだったのは幸運でした(^_^;)

(2015年3月11日撮影)

天文館
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出張ついでに鹿児島市内の繁華街・天文館へ。本編と同じアングルを探そうと思うと、路上からの撮影になってしまうので難しかったです。ちなみにこれは横断歩道からの撮影。

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歩道から撮影したこちらのアングルの方がまだ近いかな。天文館本通りアーケード周辺は、この写真を撮影した2015年時点ではコカコーラの看板など、映画公開当時の面影が残っていましたが、Googleマップのストリートビューを見ると、現在は少し変わっているようです。

◆山形屋
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続いては、天文館から北東へ500mほど進んだところにある、鹿児島の老舗百貨店「山形屋」です。1998年に外壁工事が行われ、ルネッサンス調のデザインに一新されたため、現在の方が古く見えます。

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エキストラが参加したこちらのシーンも「山形屋」前での撮影。ちなみに“ヤマカタヤ”と読むそうです。

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「山形屋」の創業は1751年。出羽国山形出身の源衛門が、紅花仲買と呉服太物行商を興したのが始まりとされています。その後、薩摩藩の商人誘致政策を機に薩摩入りし、呉服太物店を構え、「山形屋」と称するようになったそうです。

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『ゴジラvsスペースゴジラ』では、スペースゴジラが山形を襲撃しますが、偶然とはいえ不思議な縁を感じます。

◆鶴丸城跡
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「山形屋」からさらに北西へ550mほど進んで、鶴丸城跡へ。

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鶴丸城(鹿児島城)は1601年頃に島津家第18代家久により築城され、以後廃藩置県まで島津氏の居城でした。現在、城跡には「鹿児島県歴史資料センター黎明館」などが建っています。

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天璋院篤姫の像も鎮座しています。現在放映中のNHK大河ドラマ『西郷どん』では北川景子さんが演じてますね。そういえば、彼女のデビュー作について少し触れられている嬉しい記事を見つけました。

「北川景子、『西郷どん』で篤姫に寄り添った一年」(シネマトゥデイ 2018年9月23日付)
https://www.cinematoday.jp/news/N0103747

(2015年2月24日撮影)

◆大通公園
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所変わって、次は札幌です。『ゴジラvsキングギドラ』からわずか3年で再建された「さっぽろテレビ塔」の上空を通過するスペースゴジラ。当ブログでは2度目の紹介です。前回は本編で使用されている情景カットが『vsキングギドラ』の未使用カットではないかと考察しました。詳しくはこちらの記事をご参照いただければと思います↓

特撮ロケ地巡り~札幌編③(テレビ塔~その2)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2013/08/2-7ea4.html

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本編で手前に映る噴水は、「大通公園西4丁目噴水」です。このテレビ塔の方角から180度振り返ると……

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2015年12月14日 (月)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsキングギドラ』③(福岡・札幌~その2)

今年10月と11月、また福岡と札幌へ出張の機会に恵まれたので、『ゴジラvsキングギドラ』でまだ巡れていなかったスポットを中心にロケ地を探訪してきました。

◆中洲周辺
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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ここ最近の福岡出張は博多駅周辺での仕事が多かったのですが、今回の出張は久々に中洲川端周辺でのお仕事ということで、宿はキングギドラの影が映るこの「福博であい橋」のカットを撮影したと思われる、「博多エクセルホテル東急」さんに決定。これまで何回もアプローチしてきましたが、今回は川沿いの、しかも割と上層階のお部屋ということで、「やったぜエミー!」と思わずガッツポーズ
どうでしょう。本編はさらに上の階、もしくは屋上から狙っているようですが、ポジション的には近いと思いませんか?

『空の大怪獣ラドン』(1956)より
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こちらも、もはや恒例となっていますが、「西大橋」のラドンの襲撃カットと現地写真の比較です。前回訪れたのは夜だったので…。

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花関ビル」の跡地に建った新しいテナントビル「prato NAKASU(プラート中洲)」です。

◆長浜
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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ここからは新ネタです。早朝、仕事前に少し足をのばして長浜へとやってきました。博多港に架かる斜張橋は、福岡都市高速道路の「荒津大橋」(1988年完成)です。

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本編で手前に映る倉庫群は近年取り壊され、現在はマンションになっています。

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屋台『らごす』があったとされる場所付近。

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映画公開当時空き地だった場所は、「長浜鮮魚市場(福岡市中央卸売市場鮮魚市場)」の駐車場出入口となっています。

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本編は高所から俯瞰で撮影されていますが、位置的には向かい側のおそらくこのいずれかの建物から撮影されたものと思われます。

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この周辺は、夜はいわゆる長浜屋台として有名なスポットですが、福岡市の条例によって午前4時には完全撤収する決まりとなっているそうです。私が訪れたのは午前7時過ぎでしたが、通勤の車がビュンビュン通る普通の街といった感じで、ここが屋台街だと言われなければそれとは気づかないような雰囲気でした。

(2015年10月22日撮影)

◆大通公園①
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続いて札幌へ。熱線を吐くゴジラの左手に「たくぎん」と書かれた看板を掲げたビルが見えます。1997年に経営破綻してしまった北海道拓殖銀行です。本編のビルは、位置的にはその旧本店と思われますが、ウィキペディアの写真を見ると、建物の形状は実際とは大きく異なっていたようです。

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北海道拓殖銀行は北洋銀行に営業譲渡され、現在は「北洋大通センター(大通ビッセ)」となっています。

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ゴジラを迎え撃つメーサー舞台の目線です。朝ですが7:00を狙ってみました。

『日本沈没』第20話「沈みゆく北海道」(1975)より
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こちらは『ゴジラvsキングギドラ』の川北紘一特技監督が特撮を担当した、テレビ版『日本沈没』の第20話から。大通公園に濁流が押し寄せるこのカットは、偶然にも旧北海道拓殖銀行(現「北洋大通センター」)の上空付近からのアングルです。

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同じく第20話から。放映から40年経ちますが、当時の面影が残っていて感動。本編左下に見えるアンテナ塔は、ゴジラが破壊した「北海道電力(通称「ほくでん」)」の本店ビルにあるものです。詳細はこちら↓

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsキングギドラ』①(福岡・札幌)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2015/09/60vs-b0c3.html

◆札幌市時計台
『日本沈没』第20話「沈みゆく北海道」(1975)より
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『ゴジラvsキングギドラ』にも札幌を象徴するイメージカットとして登場し、先の記事でもご紹介した「札幌市時計台」。(2013年4月23日撮影)

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今は背後にビルが映り込んでしまいます。

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崩れる時計台はミニチュアで再現されていますが……

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2015年9月 6日 (日)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsキングギドラ』①(福岡・札幌)


今回ご紹介するのは、1991年12月14日に公開されたシリーズ第18作『ゴジラvsキングギドラ』です。前作『ゴジラvsビオランテ』から1年のブランクがあり、やはりゴジラシリーズは打ち切りかと意気消沈していたところに舞い込んだ朗報。キングギドラの復活、監督と特技監督は前作と同じ大森・川北コンビ。そして、音楽監督には伊福部昭さん。もう昇天しそうなほどワクワクしたのを覚えています。では、さっそくロケ地をご紹介していきましょう。

◆福岡タワー
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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まずは、キングギドラが襲撃した福岡から。福岡の地上デジタル放送を支える高さ234mの電波塔「福岡タワー」です。福岡市制100周年を記念し開催された「アジア太平洋博覧会(よかトピア)」のモニュメントとして1989年に完成しました。比較している現地写真は、「ヒルトン福岡シーホーク」からのもの。映画公開当時は更地が多かったタワー周辺も、現在はビルが建ち並んでいます。当ブログでも以前にご紹介していますが、「福岡タワー」は後に『ゴジラvsスペースゴジラ』ではストーリー上、重要なキーとなります。

特撮ロケ地巡り~福岡編②(シーホーク・福岡タワー・マリゾン)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2012/10/post-43f1.html

(2011年11月15日撮影)

◆中洲周辺
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中洲周辺のロケ地は、当ブログで以前にご紹介済みです。

特撮ロケ地巡り~福岡編③(中洲)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2012/11/post-7a56.html

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キングギドラの影が映る「福博であい橋」は、「博多 エクセルホテル東急」の屋上付近が撮影ポイントだと睨んで、何度かトライしました。

特撮ロケ地巡り~福岡編④(中洲~天神)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2013/11/post-0475.html

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「西大橋」上空を通過するキングギドラは博多港寄りの「西中島橋」からのアングル。

(2012年4月10日撮影)

『宇宙大怪獣ドゴラ』(1964)より
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実は『宇宙大怪獣ドゴラ』にも、ほぼ同じアングルから撮影されたカットがあることに、最近気がつきました。ドゴラ襲撃に備えて北九州市を訪れた宗方博士らの宿泊先が博多、という設定でした。

『空の大怪獣ラドン』(1956)より
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「西大橋」はラドンの襲撃も受けていますが、キングギドラの中洲襲撃は、言わずもがなこのシーンのオマージュです。

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「西大橋」のそばにあった「花関ビル」(画面左端のビル)は近年取り壊されてしまいましたが、当ブログではその後の経過を何度かお知らせしてきました。

特撮ロケ地巡り~福岡編⑤(大濠公園~ラドンのロケ地を訪ねて)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2013/11/post-b3cc.html

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『怪獣大戦争』①・『空の大怪獣ラドン』(富士宮・天神・中洲)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2014/09/60-1765.html

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そして昨年秋、遂に新しいビルに建て替わりました。

(2014年10月27日撮影)

◆西鉄福岡(天神)駅周辺
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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キングギドラが西鉄福岡(天神)駅周辺を襲うのも『空の大怪獣ラドン』のオマージュ。この付近も先の記事で紹介済みです。

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こちらは駅前にあるファッションビル「イムズ」。非常によくできたカットですが……


東宝 出版事業室発行『東宝SF特撮映画シリーズ VOL.6 ゴジラvsキングギドラ』(1992初版)に掲載されている川北紘一特技監督のインタビューによると、実はミニチュアではなく、石膏板にロケハン時の写真を貼り付けたものなのだそうです。驚きです。

(2013年4月9日撮影)

◆札幌市時計台
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ところかわって、札幌へ。札幌市のシンボルともいえる「札幌市時計台」。本編で鐘の音は7時を告げていますが、映像は6時20分頃に撮影されています。

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時計台は「旧札幌農学校演武場」というのが正式名称で、札幌農学校2代目教頭であったウィリアム・ホイーラーの計画によって、1878年(明治11年)に建設されました。1906年(明治39年)に現在の位置に移設されるまでは、約100mほど北(写真左手)にあったそうです。

◆大通公園・さっぽろテレビ塔
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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6時46分を示す「さっぽろテレビ塔」。時計台からの移動距離は550m、歩いて約7分です。ロケ隊も実際に移動したのでしょうか。人々が逃げまどう歩道橋は現在、一部撤去されています。詳細は当ブログにて以前にご紹介済みです。

特撮ロケ地巡り~札幌編③(テレビ塔~その2)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2013/08/2-7ea4.html

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ゴジラによって破壊される「北海道電力(通称「ほくでん」)」の本店。

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「さっぽろテレビ塔」の東側にあります。

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実際の建物は、本編のミニチュアと雰囲気が大きく異なります。

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ゴジラに集中攻撃をかけるメーサー車のカットは、大通公園からのアングル。本編では、画面右側に三越の看板が見えます。

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実際の大通公園からは見えませんが、「札幌三越」は実在します(写真右)。

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「さっぽろテレビ塔」を破壊するゴジラ。以前、先の記事にてご紹介したときよりも、より本編に近いアングルを探してみました。

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ところで、地元の百貨店「丸井今井札幌本店」は健在ですが、隣りの「オッペン化粧品」と「救心」のネオンサインはなくなっています。

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倒壊した「さっぽろテレビ塔」が激突するビルは、「紀伊国屋書店」の看板が印象的な「第2有楽ビル」です。

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現在は所有者が変わり、「桂和大通ビル50」という名称に変わっています。また、「紀伊国屋書店札幌本店」は、2005年にJR札幌駅前へ移転しています。

(2015年5月12日撮影)

「“蔵書80万冊”紀伊国屋札幌本店がJR札幌駅前に移転開業」(北海道経済産業新聞)http://dokei.net/conts.php?nid=229

『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)より
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ここでちょっと脱線。つい先日、BSプレミアムでも放映されていた『ガメラ2』より、自衛隊車輌が続々と「さっぽろテレビ塔」前の大通公園に到着するシーンです。こちらもすでに当ブログで紹介済みのロケ地となりますが、前回はテレビ塔が塗り替え作業中だったため、リベンジしてきました。本編をよく見ると、画面左端の「第2有楽ビル」(当時)に「紀伊国屋書店」の看板が見えます。

特撮ロケ地巡り~札幌編②(すすきの・テレビ塔・大通公園)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2013/08/post-227d.html

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こちらもリベンジカットです。

(2014年11月18日撮影)

『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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閑話休題。「メーサー部隊が……」とモニター画面を見ながらつぶやく防衛庁長官(演:佐原健二)。モニターに映るゴジラの手前のビルの看板に注目します。左側は「北海道銀行」、右側は「札幌銀行」とあります。大通公園沿いに実在する「北海道銀行本店」(左)と「新大通ビルディング(旧札幌銀行本店)」(右)がモデルだと思われます。「札幌銀行」は、2008年に「北洋銀行」に統合されています。ちなみに「新大通ビルディング」は……

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2014年9月 1日 (月)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『怪獣大戦争』①・『空の大怪獣ラドン』(富士宮・天神・中洲)

今回ご紹介するのは、1965年12月19日に公開されたシリーズ第6作『怪獣大戦争』です。


同年8月8日には『フランケンシュタイン対地底怪獣』が、11月27日には大映の『大怪獣ガメラ』が公開され、さらに年明けの1966年1月2日からはTBS系列で空想特撮シリーズ『ウルトラQ』が放映されるという、誠に羨ましい時代の怪獣映画です。


『怪獣大戦争』は従来の怪獣映画の流れと、『地球防衛軍』(1957)や『宇宙大戦争』(1959)といった東宝のSF超科学戦争映画の流れをドッキングさせたものです。田中友幸プロデューサーはこれまでにも、日米を代表する2大怪獣を対決させた『キングコング対ゴジラ』(1962)、東宝のスター怪獣を対決させた『モスラ対ゴジラ』(1964)、そして3大スター怪獣が共闘する『三大怪獣地球最大の決戦』(1964)と、既存の企画やキャラクターを掛け合わせた作品でヒットを飛ばしてきましたが、今回もその一例といえるでしょう。そういった意味では、近年、東映が繰り広げている仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズにおけるコラボ作品の数々も、発想は同じなのかもしれません。

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※2点とも東海道新幹線から撮影した実景にフィギュアを合成したイメージです

さて、また前置きが長くなってしまいましたが、『怪獣大戦争』のロケ地巡りの話に移ります。実は、本作のロケ地をご紹介するのにあたって、どこをご紹介しようかと悩みました。先述の通り、ゴジラのライバルが増えたことが影響しているのか、ゴジラシリーズでは『怪獣大戦争』以降、名所旧跡の破壊シーンが激減したからです。本作では、X星人に操られたゴジラが街で大暴れするシーンがありますが、富士山の麓とはわかるものの、ロケ地の特定に難航していました。


そこに現れたのが、つい先日発売されたばかりのこの本、野村宏平著『ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景』です。ゴジラシリーズをはじめとする、東宝特撮作品のロケ地が数多く紹介されています。私が知らなかった聖地がいくつも取り上げられていて、まだまだ上には上がいるなと、興味深く拝読しました。

◆富士山本宮浅間大社
『怪獣大戦争』(1965)より
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この本によると、『怪獣大戦争』の主なロケ地として霞ヶ関から見た国会議事堂や、「世界教育社」があったとされる丸の内の「三菱商事ビル別館」(現在は建て替えられています)が紹介されており、さらに、ゴジラ・ラドン・キングギドラが襲撃する場所が静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社近辺であると紹介されています。さっそくGoogleマップで確認すると、なるほどその通りでした。私も機会があれば行ってみようと思います。


大きな地図で見る

とはいえ、これだけだとあまりに手抜きでオリジナリティがありません。そこで今回もかなり強引ではあるのですが……

『怪獣大戦争』(1965)より
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ラドンの襲撃シーンに突如現れるこのカットに着目。そう、1956年に公開された『空の大怪獣ラドン』からの流用カットです。そこで……

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2013年11月23日 (土)

特撮ロケ地巡り~福岡編⑤(大濠公園~ラドンのロケ地を訪ねて)

前回の続きです(かなり間が空いてしまいましたが…)
天神から地下鉄に乗り、今回の出張では大濠公園まで足を伸ばしてみました。

◆大濠公園
『空の大怪獣ラドン』(1956)より
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ラドンが福岡に襲来するシーンより。右手奥の景色は随分変わっていますが、当時の面影は残っています。本当は、本編のようにもう少し左の方からカメラを構えたかったのですが……

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ご覧のように、成長した(?)松林に遮られてしまったのでした。

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池の中央に見えるのは浮見堂です。なぜか公式サイトにもウィキペディアにも(もちろん現地にも)、これが何なのかという説明はなかったのですが、大濠公園のシンボル的存在です。

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公式サイトによると、大濠公園は約22万6千平方メートルの池を有する全国有数の水景公園で、元は黒田長政が建築した福岡城の外濠だったそうです。昭和2年に開かれた東亜勧業博覧会を機に造園工事が行われ、昭和4年県営大濠公園として開園しています。
池の周辺には約2kmの周遊道があり、この日も早朝から多くの人がジョギングやウォーキングを楽しんでいました。私もゆっくり散歩したいところでしたが、午前8時半には仕事場に入らなければならなかったので、中洲川端までとんぼ帰りです(u_u。)

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2013年11月 4日 (月)

特撮ロケ地巡り~福岡編④(中洲~天神)

福岡への出張は年に2回ぐらいなのですが、ここ最近常宿にしているホテルがあります。「博多エクセルホテル東急」さんです。

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昨年秋にご紹介した福岡編で『ゴジラvsキングギドラ』のロケ地を巡った際、「福博であい橋」の上をキングギドラの影が横切る俯瞰カットの撮影ポイントとして目星をつけたからです。今年も仕事が秋のイベントシーズンに突入し、先週もお世話になりました。
とはいえ、しがないサラリーマン身の上では、宿泊する部屋を指定できるほど裕福でもないので、どんな部屋に泊まれるかは運頼みです。

◆福博であい橋
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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1回目。これは今年の春、2013年4月に撮影したものです。ちょっと遠いですね(´~`)

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2回目。先週泊まったときに撮影したものです。高さ的には良い線いってると思ったのですが、角度が…。「博多エクセルホテル東急」さんには、まだもう少しお世話になると思います。来年春に期待!

◆アクロス福岡
『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994)より
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スペースゴジラのいる福岡タワーへ向かって進撃するゴジラ。「アクロス福岡」の外観は、階段状の「ステップガーデン」になっています。現在は緑化が進み、この位置からは全体像が把握しづらいのですが……

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2012年11月11日 (日)

特撮ロケ地巡り~福岡編③(中洲)

先週、中洲川端のホテルでイベントの仕事がありましたので、さっそくロケ地巡りに行ってきました。ここ何年かで取材した分とあわせてご紹介したいと思います。

中洲は九州最大の歓楽街といわれるだけのこともあり、屋台街のビジュアルとともに博多の代名詞というイメージがあります。そのためか怪獣頻出地域でもあり、3作品で舞台となっています。興味深いのは、以前ご紹介した「福岡ドーム」と「ヒルトン福岡シーホーク」の関係のように、ロケ場所が作品ごとに微妙に棲み分けされていることです。

Dsc01445re2008年4月10日撮影
①が東宝の『空の大怪獣ラドン』(1956)、②が同じく東宝の『ゴジラvsキングギドラ』(1991)、③が大映(現・角川映画)の『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)のロケ地です。

◆西大橋付近
『空の大怪獣ラドン』(1956)より
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高速で飛行するラドンの衝撃波で破壊される街。場所は先の写真の①付近です。本編で左手に見える大きなビルは映画公開当時は「日活ホテル」(のちに城山ホテル)でした。現在は「アクア博多」というオフィスビルになっています。(2008年4月10日撮影)

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一番左手に見えるビルが一致しています。(2012年7月12日撮影)

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「花関ビル」というそうで、ブログ『よかてつ。活動記録』さんによりますと、なんと「大正15年築」とのこと。かつてKBC(九州朝日放送)のラジオ局があったり、地元では日立のネオンサインでも有名だったようです。また、『Web地図の資料館』より「アンティーク絵葉書に観る、懐かしの博多・東中洲」の写真を拝見すると、昔は結構にぎわっていたことがわかります。

ただ、この写真を撮影したときは妙に廃墟っぽい感じでした。後で知ったのですが、実はこのときすでに取り壊しが決まっていたそうですね。そして現在は…

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2012年10月 8日 (月)

特撮ロケ地巡り~福岡編②(シーホーク・福岡タワー・マリゾン)

このところ本業が忙しくて更新が滞っていたのですが、久々に覗いてみるとアクセス数が1000を超えていて、これまたびっくりです。ありがとうございます!

かなり間が空いてしまいましたが、福岡編再開です。
前回は『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)の重要なロケ地・福岡ドーム(現「福岡 ヤフオク!ドーム」)をご紹介しましたが、今回は平成ゴジラシリーズより『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994)のロケ地をご紹介していきます。

◆ヒルトン福岡シーホーク
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まずは、スペースゴジラの反重力波によって操られたゴジラが激突したヒルトン福岡シーホーク。外観が大きく異なります。シーホークの開業は、1995年4月28日。本映画が公開されたのは1994年12月10日ですから、製作時はまだ完成していませんでした。しかし、それにしては違いすぎます。未完成の建物を壊すという製作会社(東宝)側の配慮なのか、ホテル側の反対があったのか、実際のところはどうだったのでしょうか。

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ところで、ヒルトン福岡シーホークと福岡ドームは目と鼻の先です。というか隣接しています。なのに、『ガメラ 大怪獣空中決戦』にはヒルトン福岡シーホークや、後で紹介する福岡タワーが一切映りませんし、『ゴジラvsスペースゴジラ』に福岡ドームは一切映りません。これもまた謎です。

そこでちょっと調べてみると…

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2012年9月 8日 (土)

特撮ロケ地巡り~福岡編①(福岡ドーム)

気がついたら、アクセス数が500を突破!
しかも、トラックバックも張ってくださっていてびっくりです。
ガメラ医師のblog』さんが、当ブログの特撮博物館の記事を紹介してくれていました。ありがとうございます(^^)
ガメラ:東京都現代美術館の企画展「特撮博物館」でガメラ 2012/09/02

ちょうど次のネタ何にしようか考えていたところだったので、ガメラつながりということで、今回は昨年の秋に出張で訪れた福岡でのロケ地巡りの模様(第一弾)をお届けしたいと思います。

◆福岡ドーム
『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)より
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政府が、九州・五島列島の姫神島(架空の島)に出現した怪鳥・ギャオスを捕獲するため、おびき寄せるのに使用した福岡ドーム。そのギャオスを撃滅しようと博多湾からガメラが上陸するシーンです。

福岡ドームは、1993年にダイエーホークスの新本拠地として建設されたそうですが、球団は2004年にソフトバンクに売却され、その翌年、ドームもソフトバンクの子会社であるヤフーが命名権を取得し、「福岡Yahoo! JAPANドーム」と改称されました(さらに、2013年には「福岡 ヤフオク!ドーム」へと改称)。
ちなみにガメラの製作会社は大映ですが、ダイエーホークスとは無関係です。その大映も今や「角川映画」となっていますね。時代の流れを感じずにはいられません…。

さて、現地にはついたものの、なかなか映画本編と同じ引きの構図が得られません。本編ではドームの周辺に広大な駐車場(?)があって、そこから撮影しているように見えるのですが、現在ドームの周辺にそんなスペースはありません。というのも・・・

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映画公開の5年後、2000年4月に「ホークスタウンモール」というショッピングモールが開業しているからなんです。写真の手前に写っている建物がその一部です。
というわけで、引きの画は断念せざるを得なかったのですが、それ以外はばっちりです!

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