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2017年11月 5日 (日)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsメカゴジラ』③(東京・仙台)

アニゴジの公開を目前に控え、「ゴジラ誕生祭」や「ゴジラ・フェス」と各地でゴジラ熱が高まっている今日この頃ですが、当ブログをご覧くださっている皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は残念ながら諸事情で一連のイベントには参加できなかったのですが、「ゴジラ誕生祭」の東京会場では『ゴジラvsメカゴジラ』が上映され、トークショーにGフォース隊長 佐々木拓也役の原田大二郎さんと大河原孝夫監督が出演されるなど、本当に羨ましい限りです。

https://twitter.com/g54_info/status/924255289116844032

どんなト-クが繰り広げられたのか気になりながら、自宅で粛々とブログの更新を進めておりました。さて、『ゴジラvsメカゴジラ』のロケ地巡り、今回は東京・仙台編です。

◆月島埠頭
『ゴジラvsメカゴジラ』(1993)より
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まずはベビーゴジラと梓を乗せたコンテナを吊るした輸送ヘリが、東京湾上空から小笠原へ向かうシーンから。

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中央区豊海の月島埠頭からのアングルです。

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レインボーブリッジは、本作が公開された1993年の8月26日に開通しています。

(2017年9月17日撮影)

◆港区海岸3丁目
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続いてラドンの衝撃波で吹き飛ぶレインボーブリッジ。港区海岸3丁目付近からのアングルが本編に近いです。

(2014年4月27日撮影)


1993年に発行された『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科[メカゴジラ編] 』(学研)のP.15に掲載されているメイキング写真によると、手前のループ橋部だけがミニチュアで、奥の吊り橋部は写真だったようです。

『ゴジラxメカゴジラ』(2002)より
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ちなみに、このシーンの一部はメカゴジラつながりで『ゴジラxメカゴジラ』に流用されていました。監督の手塚昌明さんは、『ゴジラvsメカゴジラ』では監督助手を務め、DVDのオーディオ・コメンタリーとして出演されています。

◆仙台駅
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ところ変わって仙台へ。ややシーンが前後しますが、仙台の街並みにラドンの影が映る様子を上空からとらえたシーンです。さすがに空撮とはいきませんので、仙台駅の屋上駐車場から撮影しました。「ams西武仙台店」は、現在「仙台ロフト」になっています。

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こちらは仙台駅西口北側に立つ「AER(アエル)」からの眺めで、2006年3月16日に撮影したものです。現在は手前に「仙台PARCO本館」が建っており、このような眺望は得られませんが、この写真を利用して番号順にロケ地を紹介していきます。

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まずは①。仙台駅前のペデストリアンデッキで撮影されています。当時、100名近いエキストラが動員されたそうです。

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続いて仙台駅上空を西へ進むラドン。撮影ポイントは「仙台ロフト」前の②です。

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2016年7月に「仙台PARCO2」がオープンするなど、街の様子はかなり変わっています。

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映画公開当時の面影が残るのは、この地下鉄の換気塔ぐらいでしょうか。

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ちなみに、本編で「SEIYO」とあった旧西友系の商業施設は、現在「仙台駅前エンドーチェーン E BeanS」となっています。東日本大震災で被災し、4階より上の階は解体されたとのことです。この写真は震災前の2005年10月に撮影したものです。

『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)より
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仙台といえば、『ガメラ2』の舞台としても印象的ですが、②で駅の方向へぐるりと180度振り返ると、ちょうどこのシーンのロケ地になります。

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地元民ではないので、当時ここに実際に公衆電話があったのかどうかはわかりませんが、「仙台ロフト」の入口付近が撮影ポイントだったと思われます。

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③は、同じく『ガメラ2』の草体出現シーンの撮影ポイントです。草体付近にあった「仙台東宝劇場」は2006年2月に閉館。2008年、「リッチモンドホテルプレミア仙台駅前」が入居する「仙台東宝ビル」に生まれ変わりました。以前、「ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsモスラ』①・『モスラ対ゴジラ』②(名古屋)」でご紹介した「名宝会館」跡地の「名古屋東宝ビル」と同じで、映画館は入っていません。

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こちらは2005年10月に撮影した写真です。この頃はまだ映画公開当時の面影がありました。ところで、本編に映る「仙台ビブレ」は、2002年に「さくら野百貨店仙台店」となった後、2017年2月27日に自己破産して閉鎖となりました。仙台駅前、栄枯盛衰がなかなか激しいですね…。

<さくら野仙台破産>解体・再開発 先行き不透明(河北新報2017年5月27日付)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170527_12005.html

「さくら野百貨店仙台店」の建物は、耐震性の問題で解体となってしまうようです。ただ、調整は難航が予想されるということなので、今が見納めかもしれません。

(2014年6月17日・2016年11月23日・2017年10月17日撮影/一部2005年10月28日撮影)

◆仙台城跡(青葉城址)
『ゴジラvsメカゴジラ』(1993)より
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仙台上空を旋回するラドン。仙台城跡からの風景です。先の『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科[メカゴジラ編] 』の鈴木健二チーフ助監督による特撮撮影日誌によると、特撮班はこの実景カットからクランク・インしたそうです。

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こちらは2006年3月に撮影したものです。こうして見比べると、ここ10年で仙台市内もいろいろと開発が進んでいることがよくわかります。

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続いて本編未使用カットから。大手門脇櫓の上空を通過するラドン。合成までされたのにカットとは、ちょっともったいないですね。

『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)より
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実は今回のゴジラネタは以上でして、ここから先は再び『ガメラ2』ネタです。草体の出現を伝えるミヤギテレビのレポーター。本物のテレビ局が協力しているということもあるのでしょうが、金子修介監督のテレビ報道の演出はリアルでいいですね。

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撮影場所は有名な伊達政宗像の前。本編では一瞬しか映りません。

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伊達政宗像から実際に市内の方向へパンすると、このアングルが得られます。『ゴジラvsメカゴジラ』の撮影ポイントとほぼ同じ場所です。右手に聳える背の高いビルは「SS30」の愛称を持つ「住友生命仙台中央ビル」です。この写真は2006年3月に撮影したもので……

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現在は、2010年4月に竣工した「仙台トラストタワー」の陰に隠れてしまっています。

(2015年11月21日/一部2006年3月19日撮影)

◆住友生命仙台中央ビル(SS30)
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草体の爆発により吹き飛ぶ「SS30」。地上31階・地下3階で、アンテナ部を含めると172m、建築物自体の高さは143m。先の「仙台トラストタワー」ができるまでは、東北一のランドマークでした。ミニチュアでは南側の出っ張り部分が省略されています。

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実際には反対の北側からの見た目が本編の形に近いです。

(2014年6月17日撮影)

◆仙台市青葉区中央
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爆発する仙台市内。青葉通りと愛宕上杉通が交差する中央1丁目交差点に、本編のミニチュアとそっくりなビル(左側)がありました。

(2016年11月23日撮影)

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シーンをやや遡り、仙台市内に草体が出現するシーン。ミニチュアに人物を合成したカットです。ドーナツ店はかつて中央1丁目交差点の近くに実在していました。写真と見比べると、本物をモデルにセットが組まれていたことがよくわかります。

(2003年10月17日撮影)

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2017年11月5日時点のGoogleマップのストリートビュー(撮影日:2016年8月)では、牛丼のチェーン店になっていましたが……

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先日訪れたときには、残念ながら取り壊されていました。

(2017年10月17日撮影)

◆仙台市宮城野区榴岡4丁目
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もはや『ゴジラvsメカゴジラ』とはまったく関係ありませんが、毒食らわば皿まで。仙台駅の東側、宮城野大通上の榴岡4丁目交差点へとやってきました。ここは渡良瀬たちが草体を監視していた場所です。


草体との位置関係を地図で示すとこんな感じです。仙台駅を挟んでちょうど反対側にあたります。 以下、番号順に紹介していきます。

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霞目にガメラが出現したとの伝令を受けるシーン。撮影ポイントは①です。後方の建物は入居するテナントは変わっているようですが、現存します。

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撤退する渡良瀬(演:永島敏行)たち。背景に見えるのは徳泉時で、撮影ポイントは同じく①です。

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東へ退避する自衛隊の車両群。撮影ポイントは同じ①で、交差点の向かい側からのアングル。

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続くこちらのカットは、宮城野大通上を①からわずか20~30mほど西へ移動した②で、仙台駅方面にカメラを向けて撮影されています。

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同じ場所で反対方向へカメラを向けるとこちらのカットのアングルになります。もし、カメラが2台あったのであれば、先のカットと同時に撮影していた可能性もあります。おそらく交通量の少ない早朝を狙っての撮影だったのではないかと思いますが、一時的とはいえ、道路を封鎖するのは大変です。その上、自衛隊にも参加してもらうとなると、さらに困難を極めます。限られた場所で効率良く撮影しなければならなかったスタッフの苦労がうかがえます。

脱線したまま何のオチもありませんでしたが、今回はこの辺で。
次回はいよいよ『ゴジラvsメカゴジラ』クライマックスの舞台、幕張編です。

(2014年6月17日撮影)

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