ゴジラ60周年ロケ地巡り~『ゴジラvsキングギドラ』⑤(京浜島)
しばらくぶりです。ゴジラシリーズ、ガメラシリーズともに聖地巡礼は続いているのですが、なかなかまとめる時間が確保できず、随分とブランクが空いてしまいました。
目下、次の『ゴジラvsモスラ』編を準備中ではあるのですが、先日ツイッターで興味深いツイートを発見してしまいました。
まるぞーさん(2016年3月27日のツイート)
https://twitter.com/maruzo0717/status/714038520726163456
https://twitter.com/maruzo0717/status/714038795193090049
この方は、ゴジラシリーズのBlu-ray特典『ゴジラシリーズロケーションガイド』や『平成ゴジラパーフェクション』等で数々のロケ地紹介を手掛けておられ、個人的には(一方通行ですが…)とても参考にさせていただいています。これらのツイートでは、『ゴジラvsキングギドラ』でM11がカーアクションを繰り広げた場所が写真付きで紹介されていました。これを拝見していたたまれない気持ちになった私は、さっそく現地へ赴いたのでした。
というわけで、以前にラストと言っておきながら、今回も『ゴジラvsキングギドラ』のロケ地のご紹介となります。まったくもって気まぐれです(^^;
◆京浜島
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
激しいカーアクションの末に転倒・炎上した車から抜け出したアンドロイドM11が、寺沢とエミーを追って走り出すシーンは、東京都大田区東部の京浜島がロケ地でした。【A】
羽田空港を離着陸する飛行機を間近に見ることができる「京浜島つばさ公園」から西へ向かう車道(約550mの区間)で撮影されています。
M11の目線。映画公開後25年を経て周辺には新しい建物ができていますが、当時の面影はあります。左手の建物の屋根も、屋根の色は変わっていましたが健在です。【B】
本編では出光のスタンドでしたが、昭和シェル石油に変わっていました。【D】
訪れた日は日曜日だったので、車はほとんど走っていませんでした。アクションシーンにはもってこいの場所と言えます。本編は車道の真ん中なので同じアングルというわけにはいきませんでしたが、右側の建物に注目!
こちらは後に続く寺沢たちの車から見た目線のカットですが、右側の建物が先のカットと一致します。M11の目線が撮影されたのと同じ反対側の車線で撮影されたようです。【C】
(2016年4月24日撮影)
ところで、M11を演じられたロバート・スコット・フィールドさんですが……
◆大ゴジラ特撮展~ゴジラ60年の軌跡~
こちらは、2014年にあべのハルカスの「大阪芸大スカイキャンパス」で開催された『大ゴジラ特撮展~ゴジラ60年の軌跡~』より、9月7日のトークイベントでの一幕です。左から『ゴジラvsキングギドラ』で真崎教授を演じられた佐々木勝彦さん、ロバート・スコット・フィールドさん、監督の大森一樹さん、特技監督の故・川北紘一さん。スコットさんは、撮影で使用されたM11のダミーヘッドを持参されていました。この日は、佐々木勝彦さんと一緒に参加した「G-FEST XXI」の話をはじめ、アメリカでのゴジラ人気についてとても熱く語っていらっしゃいました。
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
映画公開当時は大森一樹監督がパーソナリティを努めていた毎日放送ラジオの深夜番組『パンゲアクラブ』の通訳としてレギュラー出演をされており、その縁でM11役に大抜擢となりました。なお、同番組で大森監督のパートナーを努めた藤本修子さんも、ニュースキャスター役で矢追純一さんと共演されています。
以前にも少し書きましたが、番組放送当時に高校生リスナーだった私は、大森監督にサインをいただいた際にそのことをお伝えすると、「今日はスコットも来てますよ」とニッコリ笑って握手してくださいました(^-^)
撮影可能だったプロップの数々。『ゴジラvsデストロイア』(1995)のゴジラジュニアとゴジラ(デスゴジ再塗装版)。そして、『ゴジラvsメカゴジラ』(1993)のメカゴジラ。
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)の3式機龍(改)。
『ゴジラ FINAL FARS』(2004)に登場した海底軍艦 初代・轟天号。
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)でゴジラに襲われたアメリカの原子力潜水艦。元は『ゴジラ』(1984)で旧ソ連の原潜として登場したプロップ。
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
『ゴジラvsキングギドラ』では帝洋グループの原潜としても登場していました。
◆ゴジラ音楽祭 in 京都
最後にまたロバート・スコット・フィールドさんの話に戻りますが、先日5月2日に「ロームシアター京都」で開催された『ゴジラ音楽祭 in 京都』にて、客席にいらっしゃるのをお見かけました。スコットさんも仰っていたようですが、やはり生オーケストラの迫力は素晴らしかったです。
日本センチュリー交響楽団さん(2016年5月2日のツイート)
https://twitter.com/Japan_Century/status/727112620235325440
https://twitter.com/Japan_Century/status/727103700498411520
演奏会は「SF交響ファンタジー 第三番」からスタートし、トークゲストとして大森監督も登場。『ゴジラvsキングギドラ』におけるキングギドラと航空自衛隊との空中戦のシーンで、ダビング時に編集が変わっており、音響監督の伊福部昭さんが当初用意していた曲が合わないということで、珍しく動揺されていた。そのとき、当時助手として参加していた指揮の和田薫さんが、「ラドンの曲が使えます」と提案したことで、まるく収まったというお話は興味深いものでした。
休憩を挟んで、第一作『ゴジラ』(1954)デジタルリマスター版の上映に合わせて、オーケストラによる生演奏。どうしても、台詞が聞き取りにくくなってしまうためか、字幕が入れられていました。第一作公開当時の録音技術では再現できなかった音が聴けて新鮮でしたし、生演奏の力で芹沢博士により感情移入してしまい泣けました。そして、アンコールは『ゴジラvsキングギドラ』をはじめとした、平成ゴジラシリーズの楽曲を中心としたメドレー。会場は大いに盛り上がり、私も心から自然に拍手していました。もっと聴いていたかった!
SS席の特典。オリジナルゴジラ足型スタンド(七味屋本舗の七味付き)と、限定トートバッグ、ブロマイドのセット。
『シン・ゴジラ』については予告編が上映されるも、新着情報はありませんでした。
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