« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »

2014年10月

2014年10月26日 (日)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『怪獣総進撃』②(清水門・日本武道館・霞ヶ関ビル)

前回に続いて、今回も『怪獣総進撃』のロケ地を、例によって少々脱線も交えてご紹介していきます。

◆清水門
『怪獣総進撃』(1968)より
_01Dsc03877re
キラアク星人にコントロールされ、東京を襲撃した怪獣たち。人々は、九段にある清水門から北の丸公園へ避難します。清水門は柵や街灯が整備されていますが、右手に見える「千代田会館ビル」とともに、映画公開当時とほとんど変わっていません。

_02_4
前回ご紹介した丸の内から、突如清水門に現れた真鍋杏子(演:小林夕岐子)。同じ皇居沿いにあるとはいえ、移動距離は約2.7km。徒歩では30分強はかかります。

Dsc_3927re
真鍋杏子が立っていた場所は清水濠の石垣の上、黄色いで示した付近だと思われます。

Dsc_3936reDsc03879re
清水門から真鍋杏子の立ち位置を見るとこんな感じです。木々の後ろに見える建物は、Googleマップ上では「皇警宿舎」とあります。


より大きな地図で 清水門 を表示

Dsc_3941re
清水門は、案内板によると「創建年代は明らかではない」とありましたが、「千代田区観光協会」のWebサイトによると、1624年(寛永元年)に助役大名の浅野長晟(ながあきら)によって建てられたとありました。諸説あるのでしょうか。現存の門は、1658年(万治元年)に修復されたもので、国の重要文化財に指定されています。

『日本沈没』(1973)より
_01_2
清水門は、同じ東宝の『日本沈没』にも出てきます。このときは門が閉ざされていました。

_02_3Dsc_3938re2
本編と見え方が微妙に異なるので、最初は別の場所かセットで撮影されたのではないかと思ったのですが、よく見ると白いで囲んだ石垣の傷(模様?)が本編と一致します。

_03_2Dsc03884re
群衆を多く見せるために、望遠レンズによる圧縮効果を使って撮影されているのかもしれません。

◆日本武道館
『怪獣総進撃』(1968)より
_03Dsc_3910re
再び『怪獣総進撃』に戻ります。怪獣の襲撃を受け、廃墟と化した国連科学委員会(地下は統合防衛司令部連絡会議場)。すでに何度かご紹介している野村宏平著『ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景』では「ほぼ九段会館の位置にある」と推定。それを参考に、田安門に近い内堀通り沿いから撮影したのがこのアングルです。「日本武道館」が木々の中に隠れてしまっています。

Dsc_3943re
先ほどの清水門付近から撮影すると、武道館の位置関係は逆になりますが、本編に近いイメージにはなります。右手前の白いビルは「千代田会館ビル」です。実は、この方角であながち間違いではなかったことに後で気がついたのでした。本編を改めてよく見直してみると……

続きを読む "ゴジラ60周年ロケ地巡り~『怪獣総進撃』②(清水門・日本武道館・霞ヶ関ビル)" »

2014年10月19日 (日)

ゴジラ60周年ロケ地巡り~『怪獣大戦争』②・『怪獣総進撃』①(丸の内・日比谷)

久しぶりの更新です。仕事が繁忙期に入り、あっという間に1か月以上が過ぎてしまいました。とはいえ、その間に東京・名古屋方面への出張があり、ゴジラ60周年シリーズで不足していたロケ地写真をいくつか補完できたのは収穫でした。ではさっそく参ります。

◆三菱商事ビル
『怪獣大戦争』(1965)より
_02Dsc_3967re
まずは、久保明演ずる鳥井哲男の発明品・レディガードを買い取った「世界教育社」があった場所を訪ねて、丸の内の馬場先濠に面した日比谷通り界隈へとやってきました。

_03Dsc_3973re
前回ご紹介した野村宏平著『ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景』では、「世界貿易社」があったのは旧「三菱商事ビル別館」の7階ということでしたが、現在、この周辺一帯のビルはほとんど建て替えられています。

Dsc_3970re
旧「三菱商事ビル別館」は、2006年に地下3階・地上21階建ての「三菱商事ビルディング」に生まれ変わっています。

ちなみに、本編に出てくる旧「三菱商事ビル別館」は、1958年竣工とのことですが、初期ウルトラシリーズによく出てくる「三菱電機ビルヂング」(現・丸の内仲通りビル)と外観がとてもよく似ています。同じ三菱グループということで、設計者が同じだったのでしょうか。「三菱電機ビルヂング」については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

特撮ロケ地巡り~東京・千代田区編①(ウルトラマンのロケ地を訪ねて)
http://tokusatsu.way-nifty.com/blog/2013/07/post-475e.html

 


さて、ここからは1968年8月1日に公開されたシリーズ第9作『怪獣総進撃』のロケ地をご紹介していきます。『怪獣総進撃』は、宇宙人が地球侵略のために怪獣をコントロールするという『怪獣大戦争』の設定をスケールアップし、ゴジラをはじめとする11体の東宝怪獣を集結させた作品です。

私事で恐縮ですが、9年ぶりの新作『ゴジラ』公開に期待が膨らんでいた1984年。当時小学校4年生だった私は、特撮話で意気投合した同級生が「『ゴジラ電撃大作戦』ていう怪獣がたくさん出てくる(テレビ録画した)ビデオを持ってる」と言うので、「それって『怪獣総進撃』ちゃうん?」と反論しつつも、彼の家にお邪魔して非常にワクワクしながら観たのを記憶しています。『ゴジラ電撃大作戦』(1972)が『怪獣総進撃』の再編集版だと知ったのはそれから数年後のことで、朝日ソノラマの『宇宙船』をむさぼるように読むようになった中学生の頃でした。

◆丸の内仲通り
『怪獣総進撃』(1968)より
_03Dsc_3957re
閑話休題。本編でキラアク星人にコントロールされた真鍋杏子(演:小林夕岐子)が、地下鉄を降りて地上へ姿を現したシーンです。彼女が歩いていたのは、初期ウルトラシリーズでお馴染みの丸の内仲通りです。左手が「国際ビル」、右手が「新国際ビル」です。この辺りは公開当時の趣きが残っています。

Dsc_3958re
並木が成長しているので、やや左へ移動してみました。左手奥の「富士ビル」も公開当時の佇まいで残っています。

_01Dsc_3959re
東京上空に飛来したラドンを見上げる真鍋杏子のバックに映るのは、先の「国際ビル」です。映画公開の2年前、1966年に竣工しています。近未来(20世紀の終わりという設定)の東京が舞台なので、公開当時はまだ新しかったこのビルが選ばれたのかもしれません。

◆馬場先門
_02_2Dsc_3955re
『ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景』によると、本編で警官が避難誘導している場所は、「日比谷濠を望む馬場先門あたり」と推測されています。確かに雰囲気がよく似ています。ただ、この本にも書かれているように日比谷通り沿い(本では「内堀通り沿い」とありますが、間違いと思われます)のビルはすべて架空のビルです。当然、モノレールも走っていません。

_04Dsc_3955edit
ゴジラ出現シーンも、ほぼ同じアングルです。比較画像では、実景にフィギュアを合成してみました。現在の丸の内・日比谷周辺のビル群は、身長50mの昭和ゴジラを遥かに凌ぐ高さです。ちなみにゴジラの出現ポイントは……

続きを読む "ゴジラ60周年ロケ地巡り~『怪獣大戦争』②・『怪獣総進撃』①(丸の内・日比谷)" »

« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ