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2014年2月15日 (土)

特撮ロケ地巡り~東京・港区編③(増上寺)

前回ご紹介した浜松町の「世界貿易センタービル」から西へ、徒歩約10分。増上寺へとやってきました。増上寺は、NHKで大晦日に放送される『ゆく年くる年』の中継や、最近では『ウルヴァリン』(2013)のロケ地としても有名ですが、特撮ファンとしてまず思い浮かぶのは『キングコングの逆襲』です。

◆増上寺
『キングコングの逆襲』(1967)より
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日比谷通りを北上して増上寺へとやってきたキングコング。増上寺は浄土宗の七大本山の一つで、正式には「三縁山広度院増上寺」というそうです。江戸時代の初めに、源誉存応(げんよぞんのう)が徳川家康の帰依を受け、大伽藍が造営されて以来、徳川家の菩提寺となりました。

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キングコングを迎え撃つ自衛隊。先の増上寺へ向かうキングコングの切り返しカットです。コングのもとへと駆け出すスーザン(演:リンダ・ミラー)のカットも同アングル。

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さらに、ビルの中から登場するメカニコングのカットも増上寺三門越しの切り返しです。ところが実際に切り返してみると……

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こんな感じです。増上寺を取り囲むように芝公園が広がっています。

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再び、キングコングのもとへと駆け寄るスーザン。本編で、スーザンの右側にテント(?)らしきものが見えます。その周辺は「東京プリンスホテル」の敷地になっていて、現在はレストラン「ル・パン・コティディアン 芝公園店」があります。

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で、増上寺三門の方へ駆けて行ったと思ったスーザンですが、突如目の前の風景が変わります。

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実際の三門はこちら。正式には「三解脱門」といい、国の重要文化財に指定されています。ちなみに、増上寺の公式サイトによれば「三解脱門とは三つの煩悩『むさぼり、いかり、おろかさ』を解脱する門」ということらしいです。

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で、スーザンが潜り抜けた門ですが、境内にそれらしき門を見つけました。確信はないのですが、たぶんこれではないかと。

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黒門です。徳川三代将軍・家光によって慶安年間(1648~1652)に寄進・建立したとされています。位置的には三門の南側(矢印の辺り)にあります。コングのもとへ行くなら、三門を潜り抜けた方が近いはずですが、なぜスーザンはわざわざ遠回りをしたのか?

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その謎は、公式サイトで解けました。もとは、「御成門交差点付近の芝公園・みなと図書館・御成門小学校一帯にあった増上寺方丈の表門」だったそうで、「芝公園となったおり、鐘楼堂脇に移築したものを、昭和五十五年(1980年)に当山通用門として日比谷通り沿いに移築しました」との記述がありました。

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これは、キングコングを追って出現したメカニコングが増上寺境内に向かうカットです。本編でキングコングが立っている場所が、ちょうど鐘楼堂付近です。そのコングの前に立っている街灯の下に小さな屋根が見えます。これが当時の黒門だったのではないかと推測します。

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境内に入ったメカニコングは、鐘楼堂を蹴散らします。

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階段の向きや、境内に入ったメカニコングの進行方向に合わせて撮るとこうなるのですが、そうすると屋根の向きが合わなくなります。鐘楼堂は、1633年(寛永十年)に建立されましたが、現在の鐘楼堂は戦後に再建されたものだそうです。7回の鋳造を経て、1673年(延宝元年)に完成した梵鐘は東日本で最大級といわれ、上野・浅草と並ぶ江戸三大名鐘の一つに数えられています。

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シーンが前後しますが、キングコングに話しかけるスーザンの場面。灯籠を頼りに境内を探し回りましたが、ここで合っているかどうかはわかりません。

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ラスト近く、東京タワーで野村(演:宝田明)に救出されたスーザンが、ネルソン司令官(演:ローズ・リーズン)と再会するシーン。場所は三門の裏側です。

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)より
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ゴジラ上陸に備えて避難する人々。東京タワーをバックに大殿前で撮影されています。増上寺の本堂は戦災で焼失し、1974年に現在の大殿(本堂・三縁ホール)として再建されたそうです。

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続いて経典を抱えながら避難する僧侶。単にモブシーンを撮るだけでなく、こういった細かい演出が入るところが心憎いです。それにしても、この作品が公開されてからもう10年経つんですね。全然そんな気がしません。

『巨神兵東京に現わる』(2012)より
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右側が大殿、左側が光摂殿(こうしょうでん)です。光摂殿は2000年に完成ということで、意外と新しいんですね。本編では爆発の瞬間に、ミニチュアを使用した映像に差し替えられています。

増上寺の特集でお腹いっぱいになってしまいました。東京タワーは次回へ。

(2013年11月20日撮影)

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