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2014年1月13日 (月)

特撮ロケ地巡り~横浜編⑥(横浜みなとみらい21~その2)

横浜編の続きです。
前回、『ゴジラvsモスラ』の「みなとみらい21」のミニチュアセットが、本物を忠実に再現していることを確認しましたが、実はセットの一部は省略されていました。

◆汽車道
『ゴジラvsモスラ』(1992)より
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電飾も素晴らしいミニチュアセットですが、実際には手前にトラス橋があります。

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このトラス橋は、「汽車道」という遊歩道の一部です。この遊歩道は、かつては「横浜臨港線」と呼ばれていた貨物支線(1987年廃止)でした。

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20世紀初頭の1907年(明治40年)にアメリカで製作されたという桜木町寄りの「港一号橋梁」。その左手には「日本丸メモリアルパーク」が見えます。

『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008)より
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ここに、キングパンドンの火球が直撃。「日本丸メモリアルパーク」については後ほど。

◆運河パーク
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汽車道を抜けたところにある「ワールドポーターズ」周辺は「運河パーク」として整備されており、ウルトラ4兄弟はここで変身しました。現地写真はスマートフォンで撮影したのでイマイチな写りですが、実際にはうっとりするほど美しい夜景が広がっています。

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夜景撮影だと、ディテールがよくわからないので、翌朝、もう一度訪れました。

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4人の後方に見えるごみ箱が、若干変わっているようです。

◆赤レンガ倉庫・横浜税関前
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)より
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運河パークから運河沿いに「赤レンガ倉庫」の方へ歩いて行くと、このアングルに辿り着きます。鹿児島県の池田湖で羽化し、ゴジラを目指して飛来したモスラが、前回ご紹介した「ランドマークタワー」の上で、一瞬羽を休めるシーン。撮影場所は、観光スポットにもなっている「横浜税関」のすぐそばです。

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同作で、横浜に首都防衛線が展開される場面に出てくるこのカットも、同じ場所から撮影されていると思ったのですが、微妙に角度が異なります。本編では、「ナビオス横浜」が「ランドマークタワー」寄りに見えます。

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「赤レンガ倉庫」までやってきました。ここから「ランドマークタワー」を眺めると、今度は「ナビオス横浜」が被ってしまい、そもそも手前に道路もあるので、まったく見当違いです。おそらく「大さん橋」付近から撮影されているのではないかと思われます。もう少しだけ足を延ばせばよかった…。

◆山下臨港線プロムナード
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008)より
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闘いに赴くウルトラマンティガことマドカ・ダイゴ(演:長野博)を後押しするハヤタたち。撮影場所は、「横浜税関」の目と鼻の先にある「山下臨港線プロムナード」。「赤レンガ倉庫」のある新港地区と山下公園を結ぶ遊歩道で、1986年に廃止となった貨物支線の高架橋を利用したものです。なお、山下臨港線は、1965年(昭和40年)に完成しており、その翌年に放映された『ウルトラマン』第6話「沿岸警備命令」にも映っています。

◆日本丸メモリアルパーク②
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「日本丸」は、船員の養成を目的に1930年(昭和5)年に建造された練習帆船で、1984年(昭和59)年に2代目の「日本丸Ⅱ世」が就航するまで約54年間活躍しました。1985年(昭和60年)からは、みなとみらい21地区の「日本丸メモリアルパーク」内で保存されています。

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『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、「日本丸メモリアルパーク」内にある博物館に学芸員として努めているという設定で、ウルトラマンガイアこと高山我夢(演:吉岡毅誌)と、その同僚のアッコ(演:橋本愛)が登場します。

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2人が見つめる先は……

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横浜港沖に見える不気味な蜃気楼ですが、実際に振り返ると、ベイブリッジは遥か彼方です。ただ、蜃気楼は見えたのかも。

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こちらはダイゴと我夢、そしてウルトラマンダイナことアスカ・シン(つるの剛士)の初共演シーンから。パンフレットによると、これが撮影初日のシーンだったそうです。

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その別アングルです。我夢の後方にあった自動販売機がなくなっています。

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日本丸が係留されているドック「旧横浜船渠株式会社第一号船渠」は、2000年に国の重要文化財に指定されています。公式サイトによると、海軍技師の恒川柳作が設計・監督し、1898年(明治31年)に竣工したそうです。大正時代に内陸方向に延長され、長さは約204m。幅は約39m、深さは約11mとのこと。

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日本丸は、帆を広げたときの美しい姿から、「太平洋の白鳥」や「海の貴婦人」などと呼ばれていました。帆は普段は畳まれていますが、年に何回か、職員と約100名の市民ボランティアによって、29枚全ての帆を手作業で広げる総帆展帆(そうはんてんぱん)が実施されるそうです。公式サイトの写真を見ると、結構怖そうです。

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こちらは微妙に角度を間違えてしまいました。

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ダイゴの視界にふと入った赤い靴の少女。これもアングルを間違えたようです。

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まあ、言い訳するわけではないのですが、現地に比較対象にする物がなく、場所を特定しにくかったのです…。

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博物館から避難する我夢とアッコ。映画公開当時は「横浜マリタイムミュージアム」という名称でした。横浜港開港150周年を機に、2009年に「横浜みなと博物館」としてリニューアルしています。

(2013年11月11日・12日撮影)

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