特撮ロケ地巡り~横浜編⑤(横浜みなとみらい21~その1)
あけましておめでとうございます。
年末は何かとバタバタしてまして、なかなか更新できませんでした。昨年取材したままアップできていないネタもたくさんあるのですが、また気まぐれに更新していきますので、今年も『気まぐれ特撮道』をよろしくお願いします。
というわけで今年最初の投稿は、昨年の札幌出張の翌週に、同じく出張で訪れた横浜のロケ地巡りです。思えば、この『気まぐれ特撮道』のロケ地巡りシリーズが始まったのは、この横浜からでした。しかも、今度の仕事場は「横浜ロイヤルパークホテル」。ゴジラシリーズに2度も登場した「横浜ランドマークタワー」の中にあるホテルです。前回は体力の消耗と時間切れのため、みなとみらい周辺の探訪は断念した経緯がありましたので、非常にラッキーな巡り合わせです。
◆横浜ランドマークタワーにつながる動く歩道
『ゴジラvsモスラ』(1992)より
いきなりマイナーなところからすみません。『ゴジラvsモスラ』で、横浜に進攻するゴジラから避難する人々のモブシーンです。このシーンは、JR桜木町駅から「横浜ランドマークタワー」につながっている「動く歩道」(公式サイトの呼称)で撮影されています。『平成ゴジラ大全 1984~1995』(白石雅彦 編著)によると、「エキストラの中には、金子修介、その横に富山省吾の姿がある」とあったのですが、何度見直してもよくわかりませんでした。後に平成ガメラシリーズを撮る金子修介監督が、本作の監督に立候補していたというのはファンの間では有名な話ですが、その縁でしょうか。なお、金子監督は、ガメラシリーズの後に監督した『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のクライマックスの舞台として、同じ横浜を選んでいます。
本編では、後方に日本丸のマストと、その右側に「日本丸メモリアルパーク」内にある「タワー棟(展望棟)」が見えていますが、先の写真を撮影したときには照明が落ちていたので映っていません。そこで、翌朝に再チャレンジしたのがコレ。ただ、今度は通勤ラッシュの人混みでアングルを探すのに四苦八苦しました。現地で右往左往する私は、さぞや怪しい人だったことでしょう…。
もう1カットのモブシーン。本編はかなり望遠で狙っていると思われ、画角が随分異なりますが、たぶんここでしょう。ちなみに、この場所から右手を見下ろすと……
◆日本丸メモリアルパーク①
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008)より
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』のラスト、日本丸出航シーンのロケーションになります。
◆横浜ランドマークタワー
『ゴジラvsモスラ』(1992)より
バトラの光線がランドマークタワーをぶち抜き、タワーの上部がゴジラの頭上へと崩れ落ちる場面。宿泊先のホテルから撮影しました。大観覧車「コスモクロック21」の位置が異なりますが、1999年に移転したそうです(詳細は後述)。『ゴジラvsモスラ』公開当時に「コスモクロック21」があった場所は、現在「クイーンズスクエア横浜」という複合商業施設になっており、3棟の超高層オフィスビルが連なる「クイーンズタワー」(1997年開業)や、「横浜ベイホテル東急(旧パン パシフィックホテル横浜)」(1997年開業)が建設されています。
同じ場所から翌朝に撮影。こうして見ると、「日本丸メモリアルパーク」など、周辺の様子がミニチュアでよく再現されているのがわかります。なお、タワーの上部がゴジラの頭上へと崩れ落ちる瞬間、カメラブレとともにセットが見切れてしまうのはご愛敬?(^_^;)
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)より
『ゴジラvsモスラ』から9年後、再びゴジラとモスラの闘いに巻き込まれた「横浜ランドマークタワー」。モスラを目掛けて発射されたゴジラの放射熱線により大破します。
「横浜ランドマークタワー」は、70階建て、高さ296.33m。超高層ビルとしては、建設中の「あべのハルカス」に抜かれるまでは日本一の高さでした。公式サイトによると1990年3月20日に着工し、1993年7月に竣工したとあります。『ゴジラvsモスラ』の公開当時は、まだ建設中でした。
◆コスモクロック21
『ゴジラvsモスラ』(1992)より
大観覧車「コスモクロック21」は、先述の通り移設されており、本編と一致する場所は現存しません。そのため、雰囲気的に似たようなアングルを探して撮影してみました。
ゴジラの体内放射によって「コスモクロック21」に叩きつけられたモスラ。そこへゴジラがすかさず放射熱線を撃ち込み、モスラがピンチに陥るというシーン。これも雰囲気だけ似ている実景を探して比較してみました。左手前に見える建物は、2014年2月にグランドオープンするブライダル施設「アニヴェルセル みなとみらい横浜」です。
バトラが掴む「コスモクロック21」の大きさがわかるように撮った全景ショット。公式サイトによると、「全高112.5m、定員480名の世界最大の時計機能付大観覧車」とあります。元は1989年に開催された横浜博覧会の出展パビリオンの一つで、その人気の高さから博覧会終了後も周辺のアトラクションとともに「よこはまコスモワールド」として存続したそうです。その後、「クイーンズスクエア横浜」建設のため、1997年に一旦営業を終了して解体・移設され、1999年に現在の場所で営業を再開したとのことです。
移設の経緯については、こちらのサイトが詳しいです↓
横浜を代表する遊園地のコスモワールドの昔と今を教えて!(『はまれぽ.com』2013年6月13日)
次回も横浜編です。
(2013年11月11日・12日撮影)
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