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2013年8月 8日 (木)

特撮ロケ地巡り~札幌編③(テレビ塔~その2)

前回に続いて札幌つながりで、今回は平成ゴジラシリーズのロケ地をご紹介します。

◆さっぽろテレビ塔②
『ゴジラvsキングギドラ』(1991)より
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札幌へ向かうゴジラから人々が避難するシーン。現在は、ご覧のように歩道橋が途中で行き止まりになっています。

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2004年頃から実施された創成川通り(南5条通から北3条通)のアンダーパス連続化事業に伴い、トンネルの上が公園として整備され、2011年4月に「創成川公園」としてオープンしたそうです。公園自体が川の両岸(東西)を繋ぐ役目を果たすことから、歩道橋は撤去されたものと思われます。

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ゴジラがテレビ塔を破壊するシーン。本編のミニチュアセットは、ややアバウトな作りになっているので、大体似たポジションから撮影。地元の百貨店「丸井今井札幌本店」(赤い“M”マークの看板の建物)は健在ですが、奥の「紀伊国屋書店」や手前の「救心」「オッペン化粧品」のネオンサインはなくなっています。厳しいご時世のためでしょうか?

テレビ塔の電光時計にある「ナショナル」の看板は、1998年の改修で「National」になり、2006年の改修で「Panasonic」になったそうです。ちなみに、この電光時計は、ウィキペディアによれば「時計を付ければ必ず見てくれる」という松下幸之助さんの発案で寄贈されたものなのだとか。

『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994)より
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『ゴジラvsキングギドラ』からわずか3年で「さっぽろテレビ塔」は再建を遂げていますが、今度はスペースゴジラに狙われそうになります。(この写真のみ2011年6月11日撮影)

ところで、テレビ塔が『vsキングギドラ』でゴジラに襲撃されたのは“PM7:00”。『vsスペースゴジラ』でスペースゴジラが飛来したのは、シナリオ上の設定では「早朝」となっているため、“AM6:58”となります。午前と午後の違いこそありますが、表示は近いです。
これは私の仮説なのですが、『vsスペースゴジラ』の各種メイキング本に札幌ロケの記載がないこと、また、早朝の設定にしては暗すぎることから、『vsスペースゴジラ』における札幌情景カットは、『vsキングギドラ』の未使用カットではないでしょうか?

最後に余談ですが、スペースゴジラの札幌飛来シーンが「早朝」の設定だったというのは、今回シナリオ(東宝 出版・商品事業部刊『東宝SF特撮映画シリーズ VOL.9 ゴジラvsスペースゴジラ』に掲載)を改めて確認してみてわかったことです。本編では、スペースゴジラの影響で狂いだした市内のとあるゲームセンターの機械から、小堺一機と松村邦洋演じるサラリーマンが景品を掻き集めるという、シナリオにないシーンが追加されています。つい最近まで、松村邦洋が上司役の小堺一機に「帰りましょうよ」と言っていたのは、スペースゴジラが来たからだと思っていたのですが、実は「もう朝になったからいい加減に帰りましょうよ」という意味だったんですねw

次回は、今回の2作品つながりで福岡へ飛びます。

(一部を除き2013年4月23日撮影)

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» さっぽろテレビ塔は内藤多仲の設計 [ぱふぅ家のホームページ]
【更新】さっぽろテレビ塔は高さ147.2メートルで、1957年に完成した。名古屋テレビ塔や東京タワーを手掛けた内藤多仲の設計。1961年には、松下幸之助の発案で、地上65メートルの四面に電光時計が取り付けられた。... [続きを読む]

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